アロベビーに天然由来成分99%と書いてあるけど、残りの1%って何だろう?
こんな疑問にお答えすべく、99%天然由来を売りにしているアロベビー ミルクローションの成分について解析していきます!
- この記事の要約
- ☑︎アロベビーは新生児から使える保湿剤
☑︎エコサート認証を受けている
☑︎植物オイルで抗酸化効果を期待
☑︎植物エキスで肌荒れ防止効果を期待
☑︎天然由来成分でないのは、ベンジルアルコールとデヒドロ酢酸
また、天然由来ではない1%の成分は何か、販売元のn &o livingさんに問い合わせてみたので、そちらもご紹介します^^
アロベビー ミルクローションとは
インスタやネットで「乳児湿疹がきれいになった!」などと話題の新生児から使えるベビー用オーガニック保湿剤です。
楽天市場ベビーローションオイルジャンル週間ランキング1位を取得したり、Amazonランキング大賞2016 上半期 コスメ・化粧品:ボディケア部門 1位を取得したり、人気も折り紙付き。
エコサート認証を取得している国産オーガニック製品
日本では、オーガニックコスメの明確な定義がなく、企業が「オーガニックコスメです!」と言ってしまえば、オーガニックになってしまうという曖昧さがあります。
アロベビーは、認証基準が厳しいとされる国際的なオーガニック認証期間であるエコサートの認証を受けており、安心・安全が保証されているオーガニック保湿剤だと言えるでしょう。
エコサートは、原料だけでなく製造工程や輸送工程などについても地球環境に配慮しているかなど、厳しい基準の元、世界でオーガニック製品の認証を行っている企業です。
アロベビー ミルクローションは、「95%以上が天然由来原料」「植物原料の95%以上がオーガニック」「化学香料使用不可」「化学原料が5%未満」などの基準をクリアすると認証される「エコサートコスメ認証 オーガニック/ナチュラル」を取得しています。
詳しくはこちら→エコサートジャパン
全成分一覧
水、グリセリン、オレンジ果実水、トリ2(カプリル/カプリン 酸)グリセリル、オリーブ果実油、シア脂、ヒドロキシステアリルアルコール、ステアリン酸グリセリル、ホホバ種子油、ツボクサエキス、イタドリ根エキス、オウゴンエキス、カンゾウ根エキス、チャ葉エキス、カミツレ花エキス、ローズマリー葉エキス、ラベンダー油、ローズマリー油、ラベンダー花水、カニナバラ果実エキス、タチジャコウソウ花/葉エキス、ラベンダー花エキス、キサンタンガム、トコフェロール、ヒマワリ種子油、ベヘニルアルコール、セテアリルアルコール、ヒドロキシステアリルグルコシド、ステアロイル乳酸Na、BG、ベンジルアルコール、デヒドロ酢酸
全成分はこんな感じで、原材料の99%が天然由来、20%はオーガニック原料を売りにしています。
成分解析
気になった成分を抜き出してそれぞれ、その役割などを紹介していきます。
グリセリンをメインとした乳液
保湿成分としてグリセリンをメインに使っている乳液ということがわかります。
グリセリンは、植物や海藻などにも多く含まれていて、最も古くから用いられてきた保湿剤の一つです。
トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリルは、ヤシ油から得られる油性原料で、保湿効果の他、ベタつきを抑え、伸びの良いテクスチャにする効果があります。
セテアリルアルコールは、バーム油から得られるセタノールとステアリルアルコールの混合物で、乳液の硬さを調整するために入っているものと思われます。
ちなみに、アルコールとついているので、消毒などに使われるアルコールの仲間だと間違えられやすいですが、消毒に使われるものとは分類が異なり、物質の特性なども全く別物です。
植物オイル配合でお肌に優しい
さて、ここから、オリーブ果実油、シア脂、ホホバ種子油、ヒマワリ種子油など植物オイルが続きます。
これらが入っていることがオーガニック製品の醍醐味ですね。
一般的な安価な化粧品には、鉱物油(精製した石油)が使われており、これがお肌の老化(シミ、しわ、乾燥肌など)の原因になってしまいます。
一方、アロベビーに含まれている植物オイルは、抗酸化成分が含まれており、保湿だけでなく、お肌の老化を防ぐ=お肌に優しい配合です。
ただし、鉱物油と比較してお値段が10倍くらいするので、安価なベビーローションとの一番の違いはここかもしれません。
植物エキスで肌荒れ防止効果を期待!
その後には、ツボクサエキス、イタドリ根エキス、オウゴン根エキス、カニナバラ果実エキス、カンゾウ根エキス…など多くの植物エキスが続きます。
これらは、漢方などに含まれている生薬の一種で、それぞれ肌荒れ防止効果や日焼け止め効果、菌の繁殖を抑える効果があります。
「アロベビー ミルクローションで乳児湿疹が治った!」というクチコミを多く見かけますが、鉱物油がお肌に合わなかったためか、アロベビーに含まれる植物オイルや植物エキスの抗炎症効果によるものかもしれませんね。
天然由来ではない成分はどれか
さて、ここまでオーガニックの成分が続くと気になるのが、オーガニックではない成分はどれか?ということ。
そこで、販売元のn&o Livingさんに問い合わせてみました!以下、お問い合わせの回答を抜粋させて頂きます。
アロベビーミルクローションは99%天然由来成分でおつくりしておりますが、
n&o livingさんからの回答
残りの1%につきましては、商品の品質を守る防腐剤の役割を持つ、ベンジルアルコールとデヒドロ酢酸を指します。
こちらは安定性が高い成分として、一般的な化粧品等に配合されております。
ベンジルアルコールとは
殺菌作用があることから、防腐剤、殺菌剤、粘度調整剤として多くの化粧品に配合されている一般的な防腐剤です。
化粧品に含有されているくらいの低濃度では、ほぼ肌荒れはしないという研究結果もあります。ただし、3%以上だと、まれに肌荒れてしまう人がいるようです。
アロベビー ミルクローションの配合料は不明ですが、一般的な化粧品にも3%は入っていないので、恐らく3%よりはるかに低い配合割合だと思います。
デヒドロ酢酸とは
細菌やカビなどの繁殖を防ぐ効果があり、イチゴなど食物の防カビ剤などにも使われている成分です。
こちらの成分で肌荒れを起こす人はほぼいないという研究結果もある安全性の高い成分です。
赤ちゃんに使うときの注意
調べた結果、天然由来ではない成分についても、肌荒れが起きにくい成分を使っているので、安心して使えそうです。
ただし、オーガニック特有のデメリットですが、含まれる植物エキスなどによってアレルギー反応を起こしてしまう赤ちゃんがいないとは限りません。
オーガニックだから安心と過信せず、初めて使う時は少量を目立たない場所で試してからにしてみてくださいね。
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[…] アロベビーミルクローションの成分解析<天然由来ではない1%は何?> […]