こんにちは!リケジョママです^^
前回は、脳科学者が考える子育て法の本をレビューさせて頂きましたが、今回は、フランス流の子育て法をまとめた本「フランスの子どもは夜泣きをしない」のブックレビューをさせて頂きます!
この本は、フランスで子育てをしたアメリカ人が「フランス人の子どもはお行儀良くご飯を食べ、夜泣きもしない」という特徴に気付き、その秘訣を研究しまとめたものです。
結論からお伝えすると、夜泣きをしない子に育てるコツ、親も子どもも幸せになる子育てのコツが書いてあり、とっても参考になりました!ただし、子どもの月齢的に「そんなこと言われても、もう時既に遅し...」となる場合もあるので、読むタイミングには注意が必要かもしれません。
オススメ度 ★★★☆☆ 何才のママパパにオススメ? 妊娠中〜2才程度 ページ数 256ページ
著者のパメラ・ドラッカーマンってどんな人?
著者はアメリカ人で元ジャーナリスト、パリで娘と双子の息子を育てる母。パートナーはサッカーのことしか考えていない(笑)イギリス人。
2人はフランス・パリで子育てを開始し、こんなことに悩みます。
☑︎夜泣きで度々起こされる。 ☑︎大人はゆっくりご飯を食べられない。 ☑︎子どもファーストになり、親の自由な時間がない。
うん、これ日本で育児をしている私たちにもとっても当てはまりますよね。ところが、フランス人の親たちはそうではないことに著者のパメラ・ドラッカーマンは気付きます。
かんしゃくを起こす子どもを(わが子をのぞいて)見かけないのはどうして?なぜフランス人の友人は、子どもがわめいているという理由であわてて電話を切ることがないの?どうして彼らのリビングルームは、私たちのリビングルームのように、おもちゃのテントや台所セットに占拠されていないの?
フランスの子供は夜泣きをしない
しかも、生後3〜4ヶ月から一晩ぐっすり寝るのが当たり前だそう。著者のパメラは、多くの文献をあたったり、フランス人の親、専門家に話を聞いてフランス流の子育ての秘訣をまとめました。それが本書です。
内容をざっくり紹介!
目次は下記の通りです。
序章 フランスの子どもは食べものを投げない 第1章 パリ移住と妊娠 第2章 パリの妊婦はなぜスリムなのか 第3章 フランス人の赤ちゃんは朝までぐっすり眠る 第4章 お菓子づくりは教育の宝庫 第5章 保育所はすばらしい 第6章 フランス人ママは母乳にこだわらない 第7章 フランスの魔法の言葉 第8章 フランス流、夫婦円満の秘訣 第9章 フランス流の食育はおどろきの連続 第10章 なにかがちがう、フランス人の親の叱りかた 第11章 子どもには子どもの人生がある 終章 フレンチな未来
著者の身の上話ではじまり、各章では下記のような内容が語られます。
☑︎夜泣きをしない子に育てる秘訣 ☑︎ミルクを1日4回でも赤ちゃんが泣き喚かなくなる秘訣 ☑︎子どもが好き嫌いせずに何でも食べるようになる秘訣 ☑︎夫婦円満の秘訣 ☑︎怒鳴らずとも子どもがお利口になる秘訣
ここがタメになった!
子育ての秘訣は”フィーリング”
フランス人のママが大切にしているのは、”フィーリング”。○○のリスクがあるから「あれだめ」「これだめ」と理論で武装しナーバスになるより、「穏やかに過ごすこと」が最も重要とのこと。
私は、息子が生まれた当時、体重の増えが悪く、成長曲線と見比べては「母乳・ミルクが足りいないのか?」とナーバスになっていました。
でも、今考えれば息子はよく泣いて、よく動いて、笑う時は笑って、肌艶も良くて、健康そのもの!よく吐き戻していたし、母乳・ミルクが足りなかったのではなく、あの増え方が息子なりのペースだったのだと思います。
”フィーリング”を大切にしていたら、息子が元気に育っているということをもっと直感で感じ取れていたら、あんなにナーバスになることなかったかなァと反省です。
夜泣きの対応は”ちょっと待つ”
生後3〜4ヶ月には一晩寝る力をつけるためには、新生児の頃から泣いても”ちょっと待って”から対応するというのが重要とのこと。
「フランスはミルク育児だからじゃない?」とも思うが、母乳の子でも、「ちょっと待つ」ことで夜泣きしなくなるそう。
「ちょっと待って」から対応してあげることで、眠りが浅くなった時にもう一度”自分の力で”眠る力を養ってあげることが重要だそうです。
もっと早く知りたかったーーー!というのが私の感想。私の息子は現在6ヶ月、寝るのがお下手で、夜も2時間おき、ひどいと1時間おきに起きる日も。
大大大反省をしました・・・。
ちなみに、”ちょっと待つ”以外にも生後すぐから行うと良い「ルール」があります。そちらも気になる方は、ぜひ本書を手に取ってみてください^^
夜泣きをしない子は心が安定する!?
夜泣きって親のメンタルにもきますよね。
本書によると夜泣きをしない子は、成長してからもぐずりが少なく、心が安定している傾向にあるとか。
これは、夜泣きをしないことで、親の心に余裕が生まれ、ストレスが少なくより良い家庭環境になったことが関係していると推察されているそう。
うん、息子よ。寝ない子に育ててしまってすまん。心の底から自分の無知を後悔してます…。
”ちょっと待つ”育児で子どものEQも鍛えられる。
最近、話題のEQ(心の知能指数)。これも、新生児からの”ちょっと待つ”育児で鍛えられるという。
泣いたらすぐに対応するのは、一見子どもの為であるようで、子どもの為にならない。子どもは待たされることで、自分で自分を制御する方法を学んでいるのだとか。そうでないと、子どもは衝動に支配されてしまう。
この本を読むまで、子どもが泣いてもすぐに対応できない時「ごめん!!」ととっっても申し訳ない気持ちになっていたのですが、今では「待つ」練習になっている、と思うようになり私の気持ちも楽になりました!
妊娠中〜2才のママパパにオススメの理由
本書は妊娠中に読むことを強く強くオススメします!
というのも、夜泣きをしない子に育てる秘訣を実践するには、新生児のころから一貫して”ちょっと待つ”などのルールに従うことが重要だと書かれています。
つまり、生後4〜5ヶ月になって夜泣きに困ってから、本書を手に取っても遅いのです。(私はこのパターンです泣)
それでも、2歳くらいまでのママパパは読む価値があると思います。子どもが衝動に支配されないように育てるコツが書いてあり、こちらも大変参考になるからです。
子どもが衝動に支配されず、節度をわきまえられると、親はもちろん楽になりますし、実は子どもにとってもその方が幸せである、ということが実例とともに紹介されています。
なので、ちょうど言葉が通じるようになり、自分で自分をコントロールする力を学び始める2歳くらいまでのママパパさんにぜひオススメしたいと思います!
編集後記
育児とは関係ない(?)ですが、読んでいて一番びっくりしたのが、フランスでは、産後の骨盤底筋や腹筋のリハビリにかかる費用を国民健康保健が全額あるいは大半カバーしてくれるということ。しかも、性生活に支障が出る時は、腹部の美容整形代を援助してくれるそうです!!
すごすぎ!さすがフランスです。日本は親になると”親”という役割がメインになり、夫婦というかカップルとしての時間なんてほとんどなくなる、という家庭が多いと思いますが、そういう時間こそ大切、という考え方みたいです。
私も母乳をあげているお陰で?、夫の前で胸を出すことに恥じらいがなくなりつつありますが、フランスを見習っていつまでも女性であるということを忘れてはいけないな、と思った次第です笑
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