こんにちは。リケジョママです。
私はヨガインストラクターの資格も持っているのですが、「産後にヨガをやるとママの人間的成長に繋がる」って言う面白い論文が出ていたのでメモ。
- この記事の要約
- ☑︎産後ママのヨガの効果を検討する研究が行われた
☑︎何もしなかったママより、ヨガをやったママはQOLがUP
☑︎ヨガをやったママは、出産を人間的成長の糧にできた
産後にヨガをやると良いことだらけ
今回とりあげるのは、「産後のママがヨガをやっていると生活が良くなるんじゃない?」という仮説を検証した、トルコのイノニュ大学で行われた研究(1)です。
産後なんて時間がなさ過ぎて、ヨガをする時間をわざわざとる方が難しい気もしますが、、、
その中でもヨガをする時間をとる価値があるのか、検証してみたわけです。
研究に参加したのは160人の初ママたち。
- ヨガをする80人
- 特に何もしない80人
のグループに分かれてもらって、ヨガをするグループには自宅で、10週間のオンラインヨガレッスンに参加してもらったそう。
で、その後の心的外傷後成長度(※1)と、生活の質(※2)を比べているんですよね。
そしたら、心的外傷後成長度も、生活の質も、ヨガをやったグループの方が高かったとのこと。
評価尺度の解説
心的外傷後成長とか、QOLとか、難しい言葉なので、ここで一旦解説させてください。
※1 心的外傷後成長(PTG)
PTSDって聞いたことありませんか?これを日本語にすると、”心的外傷後ストレス障害”となります。
これは、トラウマになる衝撃的な出来事によって傷つき、日常生活に支障が出ている状態のことですね。東日本大震災や、911の後にPTSDによって苦しんだ方も多いと思います。
心的外傷後成長とは、これの逆です。
その時は激しく傷ついても、その後、むしろ素晴らしく人間として成長することがあることを、私たちは知ってます。それを、最近の言葉ではポスト・トラウマティック・グロース(PTG)、「(心的)外傷後成長」と呼んでいます。
心の散歩道
出産が心的外傷後に位置付けられるの!?という驚きがありましたが、確かに産後のママってボロボロですものね、、、。
その後、どのくらい立ち直れたか?それを自身の人間的成長に変えられたか?という指標です。
※2 生活の質(QOL)
こっちはご存じの方も多いかと。生活の質(=Quality of Life)とは、私たちの生活に対する満足度をあらわす指標の1つです。
ご紹介している研究では、SF-36という指標を使って、「身体機能」「日常役割機能(身体)」「体の痛み」「全体的健康感」「活力」「社会生活機能」「日常役割機能(精神)」「心の健康」の度合いを調べてみたそう。
産後って、身体(お股も胸も)は痛いし、メンタルはボロボロになりやすいし、睡眠不足だし、社会と分断されるし、なるほど、QOLも下がりそうです。
QOLがだだ下がりしそうな産後に、ヨガをやるかやらないかで、QOL度合いに違いはあるか?っていう研究だったんですね。
リケジョママの感想
今回の研究は、ヨガをやると心的外傷後成長とQOLが上がるかもよ〜というお話でしたね。
ヨガはストレスに良いなんて話はよく聞きますが、心的外傷後成長に繋がるっていう話は論文ヲタクの私でも初めてでした。
産後の心的外傷後成長というと、どんなものがあるのだろう?と考えてみたのですが、「産後のボロボロの身体を味わうことで、普段の健康な身体がどれだけありがたいか、気づく」とかですかね?
育児が大変な中、共闘した夫やそのほかの家族に対して感謝の気持ちが深まって、以前より思いやりのある行動が取れるようになったとか?
私の浅はかな考えでは、こんな程度しか思い浮かばなかったので、心的外傷後成長を経験した方、ぜひコメントにて共有してください!Twitterでもご意見お待ちしております!!
心的外傷後成長って知ってる?
— リケジョママ@ウェルビーイング向上 (@rikejo_mama) February 10, 2022
いわゆるPTSDの真逆の現象で、何かダメージを受けた後にそれを糧にして成長することを言うんだけど…
産後も心的外傷後成長のチャンスなんだって。
みんなは産後、どんな成長したかぜひ教えてください!
まとめ
産後にヨガを行うと、心的外傷後成長やQOLの改善に効果がありそう、と言うお話でした。
ヨガの効果は色々言われていますが、これもやはり自分の感情のコントロールが上手くなるとか、身体感覚に気づけるようになるとか、そういう効果が回り回ってQOLや人間的成長に繋がるのだと思います。
ヨガってやっぱり奥深い〜。というヨガインストラクター 兼 論文ヲタクの感想でした。
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