寝かしつけ前のホットミルクって、
意味があるのかな?
それ、私も気になってた!
科学的根拠を探してみるね!!
結論:ホットミルクは寝付きを良くする。かも?
寝る前のホットミルクが効果的かどうか調べてみると、推奨派の専門家も、否定派の専門家もいます。
つまり、科学的に結論は出ていません。
本来、子どもの寝かしつけ前にホットミルクが有効かどうかを結論づけるためには、寝る前にホットミルクを飲む子ども100人と、ホットミルクを飲まない100人の睡眠の量や質を比較検討しなければなりません。
しかし、今のところそのような研究は行われていないので、”わからない”というのが本当のところ。
しかし、高齢者を対象にした研究1)や、ラットを対象にした研究2)では、睡眠を改善することが示唆されているため、「ホットミルクは寝付きをよくする。”かも?”」とさせて頂きました。
ホットミルク推奨派の意見
トリプトファンによる睡眠サイクル是正効果
牛乳には、トリプトファンと呼ばれるアミノ酸が豊富に含まれています。
トリプトファンは、セロトニンやメラトニンの生成を促すことで、睡眠サイクルを整えてくれる効果が期待できる、というのが、牛乳推奨派の最もよく言われる意見です。
※セロトニンは、気分を高めたり、リラクゼーションを促進するホルモンです。
※メラトニンは、体内時計を司るホルモンで、夕方から分泌が多くなり体を睡眠へと導きます。
トリプトファンやメラトニンのサプリメントを摂取すると、睡眠の改善や、不安・うつの症状が軽減されることが、研究3)4)によっても示されています。
ホットミルクが心理的安心を促す
もう一つ、よく言われるホットミルクが睡眠に効く理由として挙げられるのが、心理的効果。
子供の頃から、毎晩、親からホットミルクをもらって寝ていた習慣がある人は、大人になってからもホットミルクを飲むと、条件反射的に”安らぎ”や”リラックス”をおぼえ寝付きが良くなる、という説です。
ホットミルク否定派の意見
寝る前の牛乳では遅すぎる
牛乳に含まれるトリプトファンがセロトニンに変わり、更にメラトニンになるには、15時間程度かかると言われています。
メラトニンは、夜になると分泌されて身体を睡眠モードに切り替えるホルモンです。
ですから、寝る直前にトリプトファンが豊富な牛乳を飲んでも意味がない、というのが、牛乳否定派の最もよく聞く意見です。
牛乳を消化するエネルギーで快眠を妨げる
牛乳には、脂質や糖質も含まれています。
寝る直前に牛乳を飲むことで、胃に負担がかかり快眠を妨げる恐れがある、ということも言われ始めています。
ホットミルクのメリットを最大化する方法
ここからは、色んな専門家や文献を見た上での私個人の意見になります。科学的根拠はないので、悪しからずご了承ください。
ここまで見てきた通り、寝る前に牛乳を飲むことで、睡眠に対する良い効果も悪い効果も示唆されています。
色んな意見を加味すると、寝る前のルーティンの一番最初にホットミルクを飲むのが良いのではないかという個人的な結論に至りました。
寝る前のルーティンの一番最初にすることで、「飲むのが遅すぎる」や「消化の負担になる」というデメリットを最小化し、習慣化によるメリットを最大限受けようという狙いです。
お風呂に入ったら、ホットミルク→歯磨き→絵本の読み聞かせ→寝る、というルーティンであれば、牛乳を飲んでから、実際寝るまでには30分以上時間があくのではないでしょうか?
まとめ
寝る前のホットミルクは、賛否両論。つまりは、”どちらでもいい”ということです。
あなたの生活、お子様の好みにマッチしそうだったら取り入れてみましょう。
逆に、ホットミルクが負担になっているようだったら、今日から止めても良いのではないでしょうか?
「こうしなければならない」という思考をやめて、気楽に子育てしましょう♪
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